Encounter






コンコンと扉が鳴った。
「かいね、ちょっといいか?」
そう声がかかると確認を取らずに部屋の扉が開いた。
振り返るとそこには父上が立っていた。
「父上?どうしたんですか急に」
「いや、お前に紹介しておきたいヤツがいるんでな」
そう告げると扉の奥から一人の少年を呼び寄せた。
長い金糸の髪、青く透きとおった瞳。
彼を見た瞬間、自分の耳が赤くなる音を聞いた。
「はじめまして」そう笑顔で告げられ手を差し伸べられたのに、
反応することが出来なかった。
慌てて手を差し出し、握り返した。


パタンと扉が閉まり我に返った。
うまく笑えていただろうか?
何を話したかわからない。名前すら覚えていられなかった。
人前でこんなに舞い上がったことなんて無かったのに。
どうしたらいいんだろう、こんな感情は知らない。
ただ、彼が欲しいと思った。








+++++++++++後書きと言う逃げ道+++++++++++++++
カイルと王子の初対面の話です。
カイルがいつ女王騎士になったかが分からないので、
かなり適当なつくりになってます(ぉぃ
しかも、私の中では王子はカイルよりやや年下の設定になってます。
攻略本のアルとフェリドの歳から考えると、
かなり無理な計算になってしまいますが、
この際気にしないでください!(ぉぃw