誘惑
自分でも可笑しいと思う。
年下の、しかも少年の部屋に通い詰めているなんて。
誰も居ない廊下、シーンとしたフロアー、こんな夜更けに行動を取る物などそうは居ない。
部屋の前に着いたロックオンはやや躊躇いがちに少年の部屋の呼び鈴を鳴らした。
少しするとカチャリと部屋の扉が開いた。
扉を開けた少年の名は、刹那・F・セイエイ。
同じガンダムマイスターだ。
刹那は自然な動作でロックオンを部屋へと導いた。
パタリと扉が閉まる音が合図と鳴って二人は強く抱き合った。
そして激しく唇を求めた。
「・・・ふ・・・ぅ・・・」
空気を求めるように声が漏れた。
刹那はロックオンの口腔を堪能する。
隅から隅まで嘗め尽くすように舌を這わせていく。
唇の淵から唾液があふれ出し頬を伝う。
「・・・あ・・・はぁ・・・」
唇が離されると、ロックオンからは甘い声が漏れた。
刹那の舌とロックオンの舌の間に一筋の筋か残る。
ロックオンは名残惜しげに刹那を見た。
刹那はやや強引に手を引かれベットに投げ棄てられる。
「・・・はっ・・・」
ベットに仰向けに転がったロックオンは求めるように刹那を見た。
何も言わずに刹那がのしかかってきた。
刹那はロックオンの首筋へと顔を埋めた。
そして、刹那は舌をだすとロックオンの肩から耳の裏まで一気に舐め上げた。
「・・・ふんぁ、あああ・・・」
刹那は構わず耳を噛み、舐め始める。
ザラザラとした感覚が一気に背筋を駆け上がる。
「ひゃっ!あふあぁ」
急にこぼれた大きな声に慌ててロックオンは自らの口を手でふさいだ。
ロックオンは耳まで真っ赤になっている。
その手を刹那は有無を言わせず口元から外そうとする。
「な!ちょっとま・・・っぅ」
抵抗を口にするロックオンの口を刹那は塞いだ。
交わされたのは軽いキス。
刹那はロックオンの手をにまたがると、
口を塞いでいた手を救い上げた。
そして、手の甲にも軽いキスを送った。
「・・・声を聞かせろ」
短いけれど決定的な言葉。
その言葉にロックオンは逆らえない。
抗議の視線を刹那に送りながらもロックオンは自らの口元から手を引いた。
ソレを確認すると刹那はまた行為に戻っていった。
甘いコロンの香りがするロックオンの首筋。
舐め上げると甘い声が漏れる。
「ふぁ、ぁっ・・・」
刹那は優越感に浸っていた。
恐らく誰にも見せないであろうこの姿を、自分だけが見ている。
この上の無い喜びだ。
行為を少しでもやめるとロックオンから寂しげな視線が投げかけられる。
この視線も嬉しい。
心のソコから笑みが湧き上がって来る。
「・・・刹・・・那・・・」
刹那の心のありかを知らないロックオンは、寂しげに刹那の名を呼んだ。
「・・・ああ」
そう短く答えると、自分の考えに没頭しすぎたかと刹那は思いロックオンの問いかけに答えた。
そして、ロックオンの上着を脱がせるとTシャツの上からロックオンの体をまさぐり始めた。
慣れていないそのぎこちない手つきがロックオンの熱を引き摺り出す。
「あっ・・・・ぁ・・・」
触れられたところからじわじわと熱を帯びていく。
少しずつ、熱に侵食されていく。
触られているだけなのに。
「・・・やっ・・・」
ロックオンは小さな悲鳴を上げた。
刹那がプクリと起き上がった小さな突起に触れたからだ。
ソレはTシャツの上からでもハッキリとわかるほど立ち上がっていた。
「・・・嫌なのか?」
そういうと刹那は胸にある小さな突起に触れる事をやめた。
ロックオンはその行動に戸惑った。
本当はやめてほしいわけじゃない。
ソレを目で訴えても刹那は全く聞こうとしない。
全く違う場所をなで始める。
「・・・じゃない・・・嫌じゃない・・・」
ロックオンは溜まらず声に出した。
すると刹那は口の端をニッと上げた。
そしてTシャツの胸元まで裾をたくし上げ、あらわになった胸の突起へ舌を這わせた。
「ひゃっ、はぁ・・・」
ロックオンは驚きとともに声を上げた。
両方の胸の突起を一度に触られたからだ。
片方は舌で、もう片方は指で刺激を与えられたからだ。
刹那コリコリとした感触を楽しむように、執拗に胸の突起を舐めた。
「はっ・・・ぅ・・・ぁ・・・」
執拗に刹那に胸の突起を舐められ、ロックオンの息は上がっていた。
ソコを触ってもらう事は嫌いではない。
でも、他にも触ってほしい場所がある。
けれども自分から言うのは恥かしくて。
ロックオンはただ、刹那が次の行為に移る事を翻弄されながら待った。
「なんだ?胸だけで満足なのか?」
刹那はニヤリと笑いながら言った。
その言葉にロックオンはドキリとした。
そんな事があるはずが無い。
自分でも分かるほど、ハッキリとソレは主張をし始めていた。
「本当にいいのか?」
刹那の言葉がロックオンを追い込んで行く。
そう言うと、刹那は舌を少しずつ下へと這わせて行った。
ロックオンの心は逸った。
触れられるその時を、今か今かと待った。
そして、ズボンと一緒に下着がやや乱暴に脱がされた。
ロックオンの心は躍った。
しかし、刹那はロックオン自信に触れることなく太ももの裏側を舐め上げ始めた。
「ふぇ・・・ぁ・・・」
ロックオンは何が起きたのかわからないと刹那を見やった。
けれども、刹那はその視線を気にすることなく、ロックオンの綺麗な足を舐め上げ、吸い付いた。
ロックオンは堪らず自分自身に指を這わせた。
ソレに気付いた刹那はロックオンの手を彼自身から払いのけた。
「そんなに自分でしたいのか?」
ロックオンが抗議の声をあげる前に、刹那にそう言われ、ロックオンは頭が真っ白になった。
自分でしたかったと言い切れない。
刹那の行為のじれったさに痺れを切らした無意識の行動だったからだ。
じらされる事に慣れていないロックオンは縋る様な視線を刹那に向けた。
刹那は視線を全く気にする事はない。
「どうしたいんだ?」
ロックオンをさらに追い込むような質問を投げかけてくる。
刹那はロックオンの逃げ道を一つずつ塞ぎ、追い込んでいく。
鋭い視線に曝されたロックオンはうっすらと涙が浮かぶのを感じた。
「何も言わないとわからないぞ?」
「・・・くせに・・・」
ロックオンは声を絞り出した。
しかし、それ以上言葉にならなかった。
目からは涙があふれてくる。
顔を腕で覆い、ヒックと泣き始めた。
その姿を見ていた刹那はうっすらと笑みを浮かべた。
そして、肩からため息を吐くと、おもむろにロックオン自身を自らの口へと運んだ。
「ひゃぁ!っああ!」
ロックオンの声色が一気に変わった。
ソレは歓喜の声だった。
待ち焦がれていた感覚、待ち焦がれていた刺激。
与えられる物全てがロックオンには嬉しかった。
刹那はロックオンのソレを根元から舐め上げ、口に含み、先端の割れ目を舐め上げる。
指で強引にしごかれ、追い詰められていく。
「はぁ・・・ダメ・・・そんなにしたら・・・あっ!」
「なに?」
刹那はロックオンのソレを咥えたまま答えた。
その行動がロックオンにとって引き金になった。
抑えていた欲望が一気にはじけた。
「ひぃ・・・ああああ!」
刹那は口に吐き出されたロックオンの欲望を見せ付けるように、自らの手へ吐き出した。
「沢山出たな。そんなに気持ちよかったのか?」
刹那は嬉しそうにクスクスと笑いながら問いかけた。
「・・・な、そんな事・・・」
ロックオンは肩で息をしながら顔を真っ赤にした。
元々白い肌が赤く高揚していくのは本当に綺麗だと刹那は思った。
恥かしそうにするロックオンを見ることはこの上なく楽しい事だ。
もっと羞恥にまみれた姿を見たいと刹那は思った。
しかし、これ以上やるとロックオンが本格的に泣き出しかねない。
刹那としてはロックオンが泣く姿を見たいとは思っていなかった。
ネットリと手に吐き出したロックオンの欲望を刹那は丹念に指に絡め始めた。
そしてロックオンの蕾へと指を進めた。
「あっ!」
思わず腰を引くロックオンの腰を刹那は逃がすこと無く捕まえた。
そして、ロックオンの蕾の中へと指を推し進めていった。
指はさしたる抵抗を受けることなく中へと入っていった。
「あ・・・んっ」
知ら無い間にロックオンから声が漏れた。
指は、クチュリといやらしい音を立てながら、内壁を押し広げていく。
「や・・・ああ・・・んっ」
内壁を移動する指は上下左右、縦横無尽に移動していた。
そして、知らない間に一本だった指は二本に増えていた。
指は左右に広げられ、内壁をむき出しにしているのではないかと感じる。
「ん・・・はっ・・・ふ・・・」
クチュリといやらしい音を立てるソコは、もう十分ではないかと思うくらいほぐれている。
刹那が中へと進入しようとしないのは羞恥にまみれるロックオンを見るためだ。
「後ろだけでこんな事になって本当にやらしい奴だな」
クスクスと笑いながら刹那は言った。
後ろをいじられただけで立ちかけているロックオン自身に指を絡めゆるゆると律動を始めた。
「やっ!・・・そんなこと・・・な・・・い・・・」
説得力の無い言葉が、ロックオンから漏れた。
ズンと指を置くまで突っ込み、クイっと指を曲げてさすってやる。
ソコはロックオンが一番感じるところで。
半立ちだったソレは本格的に立ち上がり始めた。
「本当に説得力の無い奴だな」
刹那はクスクスと笑いながら指を抜き去った。
そして今度は自分自身を押し当て、ゆっくりと進入を開始した。
「はぅ・・・ふっ・・・」
さっきまでの圧力間と違う物の進入にロックオンは声を漏らした。
刹那はゆっくりと自分の物を根元まで押し当てた。
しかし、ロックオンの中は刹那をさらに奥へと導こうと律動していた。
その律動で刹那はいきそうになるのを我慢した。
「っぅ、それにしても本当にいやらしいなロックオンは」
刹那はそう言うと、ロックオンの胸へとキスを一つ送った。
「は・・・や!・・・そんなこと・・・はぅ」
ロックオンは最後まで抵抗の言葉を口にすることが出来なかった。
刹那が強引に、律動を始めたからである。
「あああっ・・・はっあ」
急に動かれロックオンはガクガクと身体を揺らした。
刹那の前では理性が一枚ずつはがされて行くようだった。
ロックオンは刹那を求めるように、自ら腰を動かし始めた。
今までこんなみだらな事したことなかったのに。
ロックオンは恥かしいと思いながらもその動きを止められないで居た。
「ふぁあ・・・あああああっ」
刹那は、ロックオンの腰をガッチリと掴むと、上下の律動を早くした。
ロックオンは中に在る刹那自身が一回り大きくなるのを感じていた。
ロックオンはむき出しの感情で、刹那を誘惑した。
刹那もソレに逆らうことなく、さらに腰の動きを早くした。
「くぅ・・・中に出すぞ・・・」
「や!・・・中は!・・・中は嫌!」
刹那はロックオンの懇願を聞くこと無く、ロックオンの中で果てた。
中に飛び散る刹那を感じながらロックオンも果てた。
「中は・・・嫌だって・・・言ったのに・・・」
脱力した、甘く切ない声が部屋に響いた。
End
はい、スミマセン。。。orz
一度書きかけて、どうしようかと悩んだんですけど、
結局自分の欲望と言うか、煩悩と言うかその辺のものに負けて、
結局最後まで書いちゃいました。。。
なんていうか、ね!
ネットリトした空気感を出したかったんですけど、
一切そんなものが出ることなく終わった気がします。。。
文章力無くてすみません。。。はい。。。精進します。。。